29 アベ政権の８年を振り返り…

８年前の写真、この後、アベ政権が生まれ、昨日、辞任表明。

■ 安倍退陣から思う…　停止・逆行した８年？

会社設立60年、そのうちの50年を支配していた経営陣が、様々な課題を解決できずに先送りしたまま、倒れたのが10年前。

社員は新しい経営陣の経営方針に期待したが、旧経営陣の徹底抗戦にあう。新経営陣は旧経営陣の声にも耳を傾けたため、なかなか新しい施策を実施できない。特に、旧経営陣が自らが先送りしてきた様々な課題に実施期限を設け、早く判断し実施しろと攻め立てた。

そうこうしている時に、社屋から出火。防火設備も避難訓練もなかったためにおきた火事対応・復旧作業での混乱。その責任は、すべて新経営陣にあり、私たちならもっと上手にできたと旧経営陣が喧伝し、社員の多くが「新経営陣はダメだ」と思うようになる。

新経営陣の最後は、あっけなかった。なかなか進まない執行体制の改革、旧経営陣の「私たちは必ず実行する」との主張を受け入れ、改革の実行を約束し、退陣してしまった。

結果、旧経営陣は復活することになったが、執行体制の改革はもちろん、実施期限を設けて解決を要求してきた事柄もすべて“先送り”。他社との業務提携を進めた新執行部を批判していたのに、手のひら返しで業務提携をすすめる…。一事が万事「悪いのは先の執行部の責任、私たちは頑張っている」というアピールだけで、社員の支持を受けている。

あれから８年。

当時の新執行部の提案を徹底批判したために改革を行えず、相変わらずの「先送り」と「大怪我に傷バン」を繰り返し、会社は倒産寸前になるも、情報の管理統制を強化したため社員の多くは知らないままに、時が流れ、突然の社長退任宣言。

これを機に、旧経営陣を倒せるだけの勢力が育っているとも思えず…。この後、火中の栗を拾うのは誰になるのやら…。

せめて、社長退陣で私利私欲の利権構造が白日のもとに晒され、この８年間の総括ができるといいのだが…。